PROJECT2新工場の立ち上げワーキング

止まらないライン。

14人のメンバーで構成された“新工場の立ち上げワーキング活動”に参加。初期計画から1年以上をかけて生産設備を移設・導入した。新工場稼働に当たり、プロジェクトで掲げた目標は、最小の人員配置で可能な“止まらないライン”をつくりあげることだった。「いかに設備トラブルなく製品製造できるか。生産性向上は、生産技術の最も重要なテーマです」と福田。このプロジェクトでは、工場レイアウトの立案、新たな生産設備の導入、旧工場からの設備移設などさまざまな領域から計画を進め、生産ロスが起こらないラインを目指した。「これまで金型に関する業務にしか携わってこなかったので、設備全体を考えるプロジェクトは勉強になりました」。

まさか、置けない。

製品製造における無駄のない動線とは?効率よく高品質に生産できるラインとは?作業者の安全性を確保するラインとは?福田らは、新工場の生産ラインについてあらゆる面から検討し、設備移設を計画していった。「でも、実際にやってみないと分からないことが山ほどあったんです」。詳細な計画を立てたつもりだったが、誰もが初めてのことで検討すべき項目が抜けてしまい、追加工事が必要になることもあった。「作業効率を求めて間隔を狭くした設備は、完成した新工場の実寸と合わず、『あれ?置けない…』というケースもありました」と福田。ほかにも、台車を動かすスペースが足りなかったり、付帯設備が付かなかったりと課題は、増えていった。

成長を実感。

通常業務と並行して新工場のプロジェクトを進めることは容易ではない。それでも、福田は当時を思い起こして言う。「僕にとっては難しい業務が多く、覚えることばかりでしたが、チームワークで楽しく仕事ができました」。そして、「プロジェクトメンバーに支えられながら、数々の難題を乗り越えることができた経験は今後につながるとも感じました」。いかにコストを抑えて製品をつくるか…それが生産技術の使命。プロジェクト活動で得た設備の知識、問題の解決法、社内外の人脈を本来の業務に活かし、合理化金型の工程設計につなげていきたいという。会社は新たな歴史のスタートを切った。未来へ向かう分岐点に深くかかわり、福田は自らの成長を実感している。

生産技術部
プレス技術課
福田 翔太

合同企業説明会で現在の上司に出会い、千代田工業に入社したい気持ちが強くなりました。現在は、その上司を目標に仕事を頑張っています。